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アオマツムシ [鳴く虫]

 アオマツムシの姿 
青松虫.jpg
 この写真は、赤坂見附付近
赤坂見附.jpg
 アオマツムシの鳴き声


 1年ぶりに訪れた東京では、いま、盛んにアオマツムシが鳴いていた。
しかし、暑さも遠のいたせいか、鳴き声に力がない。

 そろそろ低地におりてきて、昼間も鳴くようになる。
そう思って気をつけてはいたが、まだその時季にはきていなかった。

 このアオマツムシは外来種。お隣の中国大陸が原産とされている。
日本に棲みついたのは、今から100年ほど前だと、故 松浦先生から教わった。

 私が、このアオマツムシの声をはじめて録音したのは、今から50年ほど前。
東京の水がめ、村山貯水池付近で収録した。

 その当時は、まだ棲息範囲が狭く、明治の森が拠点になっていた。
それが現在では、日本全国に広がっている。

 この原因をつくったのは、戦後の物流と、高速道路の拡張に起因する。
それを加担したのは街路樹。プラタナスや桜、ケヤキなど。

 アオマツムシの追跡調査をしてみると、こんなことが分かってくる。
繁殖の輪は広がったけど、個体数は減少、やや安定しているのが現状。






 

閻魔蟋蟀 (エンマコオロギ) [鳴く虫]

 エンマコオロギの鳴き声


 鳴く虫のエンマコオロギを漢字で書くと、「閻魔蟋蟀」。
ずいぶん難しい字になる。

 なぜか鳴く虫を漢字で書くと難しいものが多い。
たとえばカンタンもそのひとつ。

 「邯鄲」 これをカンタンと読む。
字画数が多く、そう簡単ではない。

 それはさておき、この時季になくエンマコオロギは、とても寂しい声で鳴く。
かと言って、失恋した鳴き方でもない。

 そろそろ寿命が近づいている鳴き方?かも知れない。
羽根をこすって出す音なのに、このように変化させる業はすごいと思う。



 


「アオマツムシ」  [鳴く虫]

 アオマツムシの姿
アオマツムシ.jpg
 アオマツムシの鳴き声


 夕べ、ホタル調査をしていたら、桜の木で アオマツムシが鳴いていた。
まだ本調子ではない。

 もっと数が増えてくると、夜空がにぎやかになってくる。
チーチーチーチー と、連続した声で鳴き続ける。

 声はうるさいが、姿、形、色模様は美しい。
上の写真をじっくり眺めると、その意味がわかってくる。

 鳴き声も、最初から聞いてみると、一定のリズムがある。
上にのせたアオマツムシの声は、鳴き盛っているときの状態。

 やがて晩秋ともなると、声に力がなくなってくる。
そして、下におりてきて、低い木にとまって鳴くようになる。

 そのころになると、連続ではなく、たまにしか鳴かない。
声にも張りがなく、一抹の寂しささえ感じさせる。

鳴く虫の女王が 「カンタン」 なら、
この 「アオマツムシ」 は、キング。つまり 王様に匹敵する。






鳴く虫の話 前編 人との出会い [鳴く虫]

 昭和11年に製作されたお手製の虫かご。町田正吾氏から頂戴したもの。
昭和11年手製の虫籠40.jpg

 わたくしが 生まれてはじめて 「スズムシ」 の声を聞いたのは まだ5歳のときでした。
その印象が脳裏にやきついていて、21歳で上京した私を、鳴く虫に目覚ました とでも言えましょう。

 昭和28年に上京した私は、やがて虫キチとなっていきます。
そのきっかけとなったのが虫博士 (故 松浦一郎氏)(私より20歳上) との出会いに始まります。

 当時の私は、オーデイオエンジニアーでしたので、兄 (元音楽教師、NHK学校放送も担当)から紹介された松浦氏も、そのときは東京音響の社長として引き合わせて頂いたのです。

 ところが、ある日、ひょんなことから、別の人 (内田電子の社長) に紹介されたのも、この松浦氏だったのです。そのときは、虫博士を紹介する、という名目で、引き合わせて頂いたのです。

 中略して話はとばし、私は長年住んでいた目黒区から江東区に住むようになったのです。すると、松浦氏いわく、「江東区に行かれるなら、ぜひあなたに引き合わせしたい人がいます。その方は、町田正吾さん(区議会議員)といって、大の虫好きです」。そう言って橋渡しをして下さいました。

 さっそくに町田正吾氏をたずねると、とても喜んで下さいました。そのとき私が持参したお土産は、なんとエンマコオロギ100匹だったのです。

 コオロギをいれたビニール袋の中を見るなり町田氏は、満面の笑みを浮かべ、別の袋2枚を用意してきて、仕分けをはじめたのです。

 袋の中に手を突っ込んで、1匹ずつとりだし、「これはメス。これはオス」 そう言いながら長時間かけて仕分けは終わりました。

 そして、次に言われたことは、「イッシーさん、どこかに クツワムシ いないだろうかね」 でした。
それから数十年がすぎたある日、このクツワムシを捕まえてお土産に持参したのです。

 そのときの喜び様は、まるで子供のようでした。
お歳をきくと、「来年は90歳になります」 そう言われたのです。

 今から5年前、江東区を離れ、ふるさとに戻る話をしましたら、町田氏は、とても寂しがられ、涙を流して残念がられました。今もご健在なら、100歳のはずです。

 この町田氏を紹介してくださった松浦氏は、1988年の秋、私がオーストラリア第二回遠征の最中に亡くなられました。しかし、この松浦氏にも、第一回オーストラリア遠征のとき、現地で収録したコオロギ類の声をお土産にして、とても喜んで頂きました。

 そのとき松浦氏が病床の身で言われたことは、「ボクも オーストラリアへ コオロギの調査に行きたかった。しかし、病気になって行けなくなった。でも、君がこうしてあとを引き継いでくれたので、とても嬉しい」。そういわれ、ポロリ と涙を流してよろこんで頂いたのです。

 人との出会いは嬉しいことです。しかし、その反対は悲しいことです。このつづき、生きているうちに最後まで書きたいもの と思っています。









 



 

 


 

 

今度は間違いなく キリギリス? [鳴く虫]

 キリギリス?(オス) 背面姿
キリギリス背面姿34.jpg
 キリギリス? (オス) 側面姿 
キリギリス側面姿35.jpg
 キリギリス? (メス)  側面姿


 きのうは 猛烈に暑かった。
畑で農作業をしていると、近くでキリギリスが鳴きだした。

 「ギッー チョン」
しばらく間をおいて、また 同じような調子で鳴き続けている。

 満足するまで鳴かせたあと、捕獲することにした。するとどうだろう。
 すぐ近くにメスのキリギリスがいる。ついでに これも捕獲することに。
  
 ついでに捕獲したメスのキリギリス
キリギリスのメス36.jpg

 共食いはしないだろう と考えて、一つの容器に収容した。
そして、餌としてナスを与えておいた。

 容器に入れ、家の中で飼育するとなると、すぐには鳴いてくれない。
まわりの環境に慣れるまで、しばらく時間がかかる。

 虫屋さんが売っているキリギリスのように、すぐには鳴いてくれない。
鳴くまで待とう キリギリス と相成る。

 
 先日捕獲した虫は、鑑定の結果、ヤブキリ と判定された。
きのう捕獲した虫、こんどこそキリギリスであって欲しい。
Yano先生、鑑定のほど よろしくお願い申し上げます。









ニシキリギリス? [鳴く虫]

 横向きの姿
キリギリス?12.jpg
 背面の姿
キリギリス?17.jpg 
 きのう キリギリスらしい昆虫をみつけたので これを採集し、家に持ち帰った。
これを専門家にみてもらい、何という虫 かを判定して頂くため。

 もう一つは、これを家で飼育し、鳴かせて声を録音すること。
この二つをつきあわせることにより、名前がわかってくる。

 東京にいたころも、これと同じことをして、判断材料にしていた。
録音した声が、何であるか、その判定は、このようにして行っている。

 昆虫を採集した場所、日時などを できるだけ詳しくメモすること。
さらに、鳴いた日時、天候など、あらゆるデーターを書き込んでおく。

 野外録音と、室内録音とでは、かなり環境が違うので、それらも判断材料の一つにしている。
というわけで、これから この虫を鳴かせ、録音してみよう と、思っている。




キリギリス [鳴く虫]



きのう 「キリギリスの初鳴き」 を聞いた。

今年は雨や曇りの日が多いせいか、昨年より1週間ほど遅い。

それでも鳴きだしたので、ほっと一安心。

晴れた日中にこの声をきくと、なおさら暑く感じる。

キリギリスには、こんな面白い説もある。

「ギイッ」、が先か、それとも「チョン」、が先か。

鳴く姿を見ていると、「ギイッ」 という声は、羽をこすり合わせているときに出ている。

そして、「チョン」 という音は、閉じた羽を開くときに出ている。

そのような関係で、鳴く前から観察していても、よく分からない。

なおさら耳が遠くなると、よけいに分からなくなる。

おうちで飼育して、よく観察してみて欲しい。

飼育するには、まわりの環境をよくし、餌を切らさなければ、正月近くまで鳴かせることができる。

キリギリスは、夏の風物詩にもなっている。

最近は、鳴く虫を飼う風流な人も減ってきた。まことに残念。








晩秋のカンタン [鳴く虫]

  

             茶色の羽根をしたカンタン

 

そろそろ色づきはじめた紅葉の下でカンタンが鳴いていました。

高原では、ときどき霜がおりて日ごとに気温がさがりつつあります。

そんな環境のなかで、まだカンタンは生きつづけ、陽だまりで鳴いていたのです。

声のする方へちかづいて探していると、やっと見つかりました。

そうです。よもぎの葉の上にいたのです。

よくみると、薄茶をした羽根をふるわせて鳴いていました。

ふつうに見られるカンタンは黄緑の羽根をしていますが、ここにいたのはそうではなかったのです。

もしかして、羽根が紅葉したのでしょうか。

そんな馬鹿な。

わたしの亡き師匠のお話では、茶色をしたカンタンがいる、と生前申されていました。

だから、これがきっとそうに違いありません。

いわゆる「チャバネカンタン」、というのがこれでしょうか。

一生懸命探しているときは見つかりませんが、こうして偶然見つかることもあるのですね。

自然はふところが広く、やさしく、あたたかく迎えてくれました。

しかし油断は禁物。

ときとして危険がいっぱい潜んでいますから。

 


晩秋のコオロギ [鳴く虫]

サツマイモ堀りも終わった。

今年は、前半雨が多く、後半になって日照りが長くつづいた。

そのせいか、芋のできはよく、一株に五つほどついていた。

重さは平均して一キロ前後あった。

掘った芋は、新聞紙を広げた上に並べ、太陽光線に当ててから取り込んだ。

こうすれば雑菌退治もでき、保存状態も多少はよくなると思う。

そんな作業をしていると、陽だまりでコオロギが鳴いていた。

これは、どうもオカメコオロギらしい。

晩秋ともなると、声に力がなくなってきた。

それでも一生懸命鳴いている。

長く聞いていると、一抹の寂しさを感じてきた。

そろそろ仕事を終えるとするか。

 


タイワンカンタン [鳴く虫]

                                                                                                                                          南方系のカンタンに「タイワンカンタン」というのがいる。

関東から西の海岸線沿いに生息しており、7月と9月の二回鳴き声のピークがある。

普通のカンタンは北海道から九州の、平地から高原にかけて生息している。

両方とも、姿、かたちはほとんど変わらないが、鳴き声には違いがある。

カンタンは「ルルルルル」と続けて鳴くが、タイワンカンタンは「ルー ルー ルー」と区切って鳴く。

さらにカンタンは、初秋のころは夜間鳴き、晩秋になると、昼間も鳴くようになる。

それに比べ、タイワンカンタンは、夜しか鳴かない。

両者には、そんな違いがある。

 


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